毎夜 みゃあみゅあ鳴く仔猫は
私の予想に反して3匹も居た。
「暗い瓦礫の下に埋もれて抜け出せなくなってるんじゃないか?」
なんて心配してたが、実際は、屋根が有りでしかも陽の当たる
廃屋の奥の積み上げられた古い材木のブルーシートの上で
ちいさなちいさな茶虎2匹キジトラ1匹が仲良く肩寄せ合ってた。
親猫の陰が一瞬ちらりと見えたが立ち去って行った。
私が毎夜聞いてた鳴き声はどうやらキジトラくんだった。
どうやら片目が目ヤニが固まってあいてなかったので、
みゃあみゃあ泣き叫ぶのを無理矢理抱きかかえ
家で湿らせた綿棒で目を拭いてやったら、
直ぐにぱっちりおめめになった。
それでも、不安がってみゃあみゃあ泣くので
みんなの元に帰してやったら大人しくなった。
兄弟一緒の方が落ち着くんだろな。
次の夜から激しい鳴き声は聞こえなくなった。
片目で夜を過ごすのが不安だったのかもしれないな。
朝探しに行ったら、居なかった。
親猫が人間なんかにうちのこたちを奪われてなるものか!
と寝床を移動させたのかもしれないな。
でも、時々昼間にみゃあみゃあ元気な声が聞こえる。
うちの裏手の塀は、元々猫道で毎日猫達が行き来している。
だから、ねこにとっては、有名な居場所なのかもしれない。
「野良猫なんて可哀想」なんて声も有るけど
野良には野良なりの生き方や幸せが有ると思う。
「派遣なんて可哀想」といわれた自分と重なるのさ。
派遣を選んでたのはフリーを成り立たせたかったから。
保証も安定もないけど、挑戦したい形があったのだ。
いまだ挑戦途中で可哀想とよばれる身かもしれないけどw
家猫も野良猫も
どっちがよくてどっちが悪いって
勝手に決めちゃいけないんじゃないかと。
人もそれぞれ。猫だってそれぞれ。
猫にだって猫なりの考えがあるんだと思うのです。
まあ、とはいえ、すぐ状況を受け入れる柔軟性もあるから
野良猫☞家猫にも案外抵抗は無かったりするんですけどw
ねこと同居したいなー。
[4回]